「ゆりかごタクシー」という新しい事業の創発

地域の中にある声から課題解決の仕組みを作ることも役割の一つであると考えています。
2013年からマイママ・セラピーの方で事業化を図ってきた「ゆりかごタクシー」もその一つです。
産後支援のみならず、産前対応をするために必要なネットワークを考えたことが発端でした。
陣痛や破水が始まった産婦が安心して出産に臨むことができる仕組みが欲しかったのです。
今回の仕組みは母子健康手帳を保健センターで受け取るときから行政の保健師さんと連携を取ることで早期支援が必要な人へのケアを切れ目なくできるきっかけとなるところに大きな意味があります。
タクシードライバーさんと各社オペレーターさんは研修受講が必須で、認定事業者のみが対応しています。
またこの仕組みは、救急車の適正利用へつなげていくことも目的としています。しかし、陣痛が始まり、出産が急に進んだときには救急車への連絡もドライバーさんとオペレーターさんの協力でいち早く対応してもらえますのでご安心ください。

医療や看護の組織が入ったゆりかごタクシーの取り組みは全国初となり、2015年4月からは滋賀県内全域で利用ができるようになりました。

ただ、ゆりかごタクシーの事業化で生まれたメリットは安心輸送だけではなく、医師や助産師の紹介で、支援を求める人がマイママhouseに訊ねて来てくれること。ここに本来の目的がありそれが達成できた事業の一つでもあります。